自己分析④:優先順位を付ける必要性と注意点

前回の記事までで「軸(原動力と能力)」の抽出方法について確認をしました。

まだご覧になっていない方は、まずは以下の記事をご覧ください。

自己分析①:自己分析の目的 自己分析②:原動力を明確にする方法 自己分析③:能力(Can)を明確にする方法

 

そして、前回の最後では、早期退職をされる方のほとんどの原因が、「重要度の割り振り(優先順位付け)のミス」によるものであるということを確認しました。

今回の「優先順位付け」に関する内容は、「ミスマッチを防ぐ」「マッチした企業に行く」という意味で非常に重要な内容になります。

「軸を明確にして終わり」ではなく、本日の内容を踏まえて、適切に重要度の割り振り(優先順位付け)を行っていきましょう。

1:重要度の割り振り(優先順位付け)の必要性

まずは重要度を割り振る必要性についてお伝えします。

結論から述べると、

重要度の比率次第で自分に合った企業が大きく異なる。

ということです。

言われてみると当たり前のことに聞こえますが、多くの就活生に優先順位や、より詳しく重要度の比率(全体を100とした場合に、それぞれの軸はどの程度重要なのか)を問うと、即答できる方はあまりいません。

ここで大切なことは、単に「軸Aが1番、軸Bが2番、軸Cが3番」と優先順位を考えるだけではなく、重要度の割合をしっかりと考えるということです。

もう少し具体的に見ていきましょう。


まずは「原動力」であるWill・Being・価値観についておさらいをしましょう。

それぞれの言葉の定義は以下の通りです。

 

 

ここで1つ質問です。

「これらは企業のどういった側面と関連しているか?」

原動力に関する記事でお伝えした通り、それぞれ関連している側面が大きく異なります。

自己分析②:原動力を明確にする方法

回答は以下の通りです(クリックして回答を確認してみましょう)。

 

Mission/Vision/事業内容(=提供している価値)

企業の人/社風/制度(=環境)

 

このことから、Will・Being・価値観、それぞれの重要度(優先順位)によって、「企業の見るべきポイント」×「重きの置き方」が異なることが分かるかと思います。

例えば、「Willの重要度が70、Beingの重要度が20、価値観の重要度が10」という方であれば、『提供している価値』を重点的に見るべきです。

後ほど詳しくお伝えしますが、Willの重要度が非常に高い人は注意すべきことがあります。

一方、「Willの重要度が40、Beingの重要度が35、価値観の重要度が25」という方であれば、上記の方と優先順位(Will>Being>価値観)は同じですが、重要度を見てみると、『提供している価値』だけではなく、『環境』という側面についてもよく見るべきと言えます。

Canについても同様です。

Canは主に職種(具体的な仕事内容)に関係してきます。重要度の高いCanの違いによって志望する職種が大きく変わることは容易に想像できるかと思います。

このように、自分に合った企業を見つけるためには、優先順位を付けるだけでなく、

「全体を100とした場合に、それぞれの軸はどの程度重要なのか」

ということを考える必要があります。

では続いて、重要度の割り振りを行う上での注意点を確認していきましょう。

 

2:注意点①「Canについて」

1つ目は「Can」についてです。

前回の記事で詳しくお伝えしたCanですが、STORY CAREERでは、多くの方は企業を選ぶ上での軸にCanは入れる必要はないと考えています。

というのも、これから社会人として仕事をし成長していく中で、まだ発達していないプラスのCanが発達したり、マイナスのCanが鍛えられていくことがあるからです。

そのため、現時点でのCanで選択肢を狭めるよりも、Will・Being・価値観といった原動力が発揮される道に進む方が幸せになれる(平たく言うと「できるかどうか」よりも「やりたいかどうか」で企業を選ぶ方が幸せになれる)のではないかと思います。

では、どういった方がCanを考慮すべきかと言うと、以下の条件に当てはまる方です。

1:「とにかくプラスのCanを活かしたい」と思う方

2:変化し難いマイナスのCanを持っている方

1つ目に該当する方は、突出したプラスのCanを持っている方に多いです。

例えば、思考力が非常に高い方が、その思考力が活きる戦略コンサルを志望するというようなケースです。

2つ目に該当する方に関しては、「原動力を重視したい」と思っている場合でも、変化し難いCanも必ず考慮すべきです。

例えば、『決断力』が非常に弱く、

・自由に選択できる状態になると思考がストップしてしまう

・自分の考えや感情に自信がなく、つい正解を求めてしまう

・これまでも何度も変えようと思ったが無理だった(今後も変わらないと思っている)

という方がいるとします。

決断力:目の前にある複数の選択肢の中から、自身の思考・感情に従って選択する力。

この方は自ら判断をするシーンが多い企業(典型的な例はベンチャーやスタートアップ)には行くべきではないと言えます。

どれだけMissionや事業内容に共感したり、社風に惹かれていたとしても、Canという側面でのミスマッチが激しすぎる、かつ今後変化する可能性も非常に低いとなると、幸せに働いていくことは難しくなります。

その他にも『目的的志向』が弱く、1つのことに異常に集中してしまい、周りのことが見えなくなってしまう傾向にある人がいたとします。

目的的志向:行動する際に、その目的を考える力。また、行動途中に目的に立ち返ることで、行動の妥当性を確認する力。

この方は、クライアントと社内の専門職との間に入り、両者の調整を行うような仕事(=マルチタスク)には就くべきではないと言えます。

この方の場合、『追求性』をプラスのCanとして持っており、そこが過剰に発達しているとも言えます。

そのため、過剰に発達したプラスのCanがある際には「これがマイナスに働くことはないか?」と考えることも必要と言えます。

追求性:他者からの評価の有無に関わらず、特定の事柄に対して多くの時間を費やし、現状よりプラスとなる量や質を求める力。

 

3:注意点②「Willについて」

注意点の2つ目は原動力の1つである「Will」についてです。

※おさらい:原動力であるWill・Being・価値観の定義

ここでお伝えしたいことは、

ファーストキャリアの選択においては、WillよりもBeing・価値観を重視すべき

ということです。

STORY CAREERのサービス利用者の方には、どこかのタイミングで必ずお伝えしている内容になりますが、改めてこのことは強くお伝えしたいと思います。

実際、STORY CAREERでインターンをしていたOBOGの話や、第二新卒(新卒3年目以内で転職をする人)の話を聞いていると、ファーストキャリアにおけるBeing・価値観の重要性を強く感じます。

まず、以下のような人物2人を考えてみてください。

Aさんは企業とWillとの合致性が、BさんはBeing(価値観)との合致性が、それぞれ非常に高いとします。 

この状態の時に、実はBさんの方が圧倒的な成長をしており、また一定仕事を楽しそうに頑張っていました。

それとは反対に、Aさんは転職を考えるほど自分のキャリアに迷いが生じている状態でした。

なぜAさんが所謂「ミスマッチ」になっているかと言うと、それはWillとBeing(価値観)が企業のどういった側面と関連しているか、ということが関係しています。

上述の通り、それぞれが関連する点は以下の通りです。

・Will:Mission/Vision/事業内容(=提供している価値)に関連
・Beingと価値観:企業の人/社風/制度(=環境)に関連

ただ、正直、社会人の3年目ぐらいまででいうと、ビジョンとの一致を感じられるような仕事や、顧客への価値を生み出す仕事が出来る機会というのは非常に少ないのが実情です。 

例えば、単純な資料作成や、現場のアルバイトスタッフの管理などを、最初の数年は担当する会社は少なくありません。

ここで気を付けなければいけないのは、こういう会社でも「若手から責任をもった仕事」「若手から成長」ということをメッセージとして発信しているということです。  

一方で、企業風土・仕事へのスタンス・一緒に働く人との関係といったBeing(価値観)に関連する側面は日々の仕事と直結する要素になります。 

だからこそ、Willが物凄く一致していても、Being(価値観)が一致していない環境で働くことは、その人にとって非常に苦痛になってしまう、ということです。

これは優先順位の問題であり、当たり前ですが、「Will ◯ Being(価値観) ◯」の会社が1番フィットしている会社です。

ただし、STORY CAREERとしては、その後の順番として、以下のような優先度でファーストキャリアを選択することが良いと考えています。

※ 4を選ぶ人は現実的にあまりいないとは考えています。

早期退職の理由のほとんどが「人や社風の不一致」つまり、「Being(価値観)観点での不一致」だったりもします。

くどいようですが、ファーストキャリアを選択する際には、必ずBeing(価値観)の合致性を重視するようにしてください。

 


 
上記2つの注意点を踏まえた上で、全体を100とした場合のWill・Being・価値観・Can、それぞれの重要度を考えてみましょう。

もちろん、この自己分析の段階で確定させる必要はなく、仮置きした上で、説明会・選考の振り返りを行う中で修正していく形で大丈夫です。

 

次回以降の記事では『ES』と『面接(ガクチカ・志望動機)』について確認をしていきます。

ここまでで明確にした「Will・Being・価値観・Can」を、『ガクチカ』『志望動機』を通してどのように伝えるのか、といった点を人事の視点をインプットしながら確認していきます。

『ES』の記事を読む

『面接』の記事を読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA