前回の記事の最後で、サマーインターンの選考を受けるデメリットに触れましたが、今回はこの件についてもう少し詳しく取り上げたいと思います。

皆さんも最近「サマーはとりあえず行っておいた方がいい」「メリットしかない」という類いの記事をよく見かけませんか?
就活ルール撤廃後、サマーインターンが増えたことにより、この種の記事がかなり出回っているように感じます。(中には、デタラメなことばかり書いているものもありますのでお気をつけください、、、)
私も色んなサマーインターンに関する記事が目についたのですが、デメリットに触れている記事がほとんど無かったのですが、
「サマーインターンを受けるメリットは大きいが、デメリットも存在する」
というのが、私の意見ですので、今回はそのあたりをしっかりお伝えしようと思います。
結論からお伝えしますと、サマーインターンの選考およびインターン中の評価は本選考に影響するので自己内省が曖昧なまま受けるとその企業からの内定チャンスを失ってしまうこと、です。
本来、サマーインターンと本選考は別物なのでサマーインターンで落ちたとしても、本選考で内定が出るケースは、もちろん存在します。
では、「なぜサマーインターンの選考およびインターン中の評価は本選考に影響するのか」「どのように影響するのか」を詳しくお話しいたします。
端的にお伝えすると、採用にかかるコストを減らすためです。
企業側の視点に立って考えると当たり前の考えなのですが、選考にはかなりの労力を投下していますので、インターン選考と本選考でダブルコストになるようなことはしたくないのです。
しかし、誤解しないでいただきたいのは、「サマーインターンで落ちた=本選考でも落ちる」ではないということです。
サマーインターンの選考の中で、本選考に影響する評価項目とそうでない評価項目があります。
この2つの境目は、可変性が大きいか否かです。
具体的に説明します。
例えば、サマーインターンの選考面接の中で「自己内省が出来ていないから答えられないんだな、でもポテンシャルはありそうだな」と判断されてサマー不合格になってしまっても、本選考で内定が出る可能性は残ります。
一方で、地頭が基準に満たない、ストレス耐性が弱い、など「短期間では変わりにくい」と企業側が定めている項目で落ちてしまうと、本選考でのチャンスは消えてしまいます。(本選考をエントリーしてもESや適性検査で落ちてしまいます。)
ただし、「企業がこの能力や適性のジャッジが正確に行うことが出来るのか」という点については懸念をしております。
個人的には、少なくない数の企業は可変性が少ないと定めている項目を可変性の大きい部分で判断していると思っています。
というのも、可変性の少ないと定めている地頭の良さやストレス対策などの能力をどう判断しているかというと、実働の中ではなく、SPIなどの適性検査や面接等でジャッジがされているケースがほとんどです。
この時、自己認知が甘い、もしくは全くしていない方は、何となくSPIに答えてしまったり、面接での受け答えをしてしまっています。
それをもって「ポテンシャルがない」と判断されるケースが多々あります。
考えてみてください。
同じ人物でも、自らのキャリアに向き合って色々な経験を通した上で、しっかりと自己認知をした状態と、全く何も考えていない状態とで、面接の受け答えが一緒でしょうか?
私は、半年~1年というスパンで就活の伴走をする中で、劇的に、それこそ性格レベルで変化する大学生を数多く見てきました。
この時、本当に上記の能力や特性は同じジャッジになるのでしょうか?
答えはNOだと思います。
ちなみに余談ですが、限られたリソースの中での企業側としての適切な選考フローに異論は一切なく、サマーから本選考の間で変わらない人(または変わる機会に巡り合えていない人)の方が多数なことは確かなので、これら一定のミスエラーは、仕方がないことだと思っています。
いかがでしたでしょうか。
今回はサマーに関するデメリットをお話ししましたが、以前のサマーインターンの重要性に関する記事でお伝えした通り我々のスタンスとしてサマーには参加すべきというのは変わりません。

しかし、「参加にあたって今回のデメリットを踏まえて」という条件付きです。
つまり、何が言いたいかというと、しっかりとサマーに参加する目的を握りしめてその上で自己分析+選考対策を行い、挑んでいただきたいということです。




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