今回ご紹介する内定者は、強豪、立命館大学のサッカー部に所属されていた豊田大樹(とよだたいき)さんです。
豊田さんの就活の軸は以下になります。
1:3年以内にマネジメントを経験できるかどうか
2:ギラギラした人が集まっているかどうか
3:クライアントに中長期的な伴走が出来るかどうか
4:心から共感できる理念と本気で達成したいと思えるビジョンを掲げており、それが社内に浸透しているかどうか

豊田さん、本日はよろしくお願いいたします!
早速ですが、自己紹介の方からよろしくお願い致します。
立命館大学産業社会学部の豊田大樹と申します。
大学時代は体育会サッカー部に所属して、アルバイトもほとんとせず、部活に打ち込んでいました。
日本一位を目指している150名ほどの組織で、プレイヤーとして日本一位を目指しながら、「企画部」という部署に所属をし、部内の活性化も担っていました。


企画部では、具体的にどういったことをされていたんですか?
例年実施している企画の運営であったり、新規の企画を考えたりしていました。
既存の企画で言うと、新歓、追いコンであったり。
新規企画であれば、運動会やコロナ禍でも部員の繋がりを深めるzoom企画を考えていました。


様々な企画をされていたんですね。
ちなみに、どういった目的で企画はされていたんですか?
高校の時のチームと比べた際に、縦の繋がりに課題を感じており、それを解消したいと思って企画をしていましたね。
企画を考えたりするのがもともと好きだったので、率先して取り組んでいました。


150名もいる組織で選手主体で運営するとなると、かなり大変だったこともあったのではないかと思うんですが、苦労されたこととかありましたか?
運営をする上で、というよりは、特にプレイヤーとして苦労したことがありました。
150名もいる組織なんですが、監督が1人しかおらず、その方の評価によって試合に出る出ないが決まるので、「監督にどうアピールするか」という点はすごい苦労しましたね。


どのようにアピールされていたんですか?
まず特に苦労したことと言うのが、自分は「上手く出来ている」と思っても、監督がそう判断しないことがありまして。
なので、客観的な評価が必要だと思って、先輩や後輩関係なく部員に自分の評価を聞いていました。
監督はあまりそういうのを教えないというか、そういうタイプの人だったので…(笑)


なるほど(笑)
客観的な視点を持って、改善すべき点を洗い出していた感じですかね。
そうですね。
大学生になってからも伸びる部分はもちろんあるんですが、育成年代と言われる中高時代に比べるとやはり伸びは少ないと思っていたので、出来ることと出来ないことを見極めて、出来ることに磨きをかけるようにしていました。
出来ないことに関しては、努力して出来るようにすることも大事だとは思っていたんですが、チームメイトに知ってもらって補い合うということも大事だと思っていました。
これは個人対個人の関係性もそうですし、組織を作っていく、チームビルディングを行う観点でも大切だと思っていたので、弱みを共有し合うことは意識的に行っていましたね。


サッカーに対して高い熱量を注ぎ続けられていたと思うんですが、どういった原動力で頑張り続けることが出来たんですか?
大学2年生までは「プロサッカー選手になる」という目標に突き動かされていたましたね。
プロを諦めた後は「将来のために留学に行った方が良いんじゃないか」「将来のためになる勉強をした方が良いんじゃないか」といった考えが何度もよぎったのですが、やっぱりサッカーを通して得られる経験や学びが大きくて、それで続けられたと思っています。


具体的にはどういった経験や学びが得られると考えていたんですか?
少し話しが逸れますが、プロを諦める前に「自分はなぜサッカーをしているのか?」と問うたんですね。
その時に「プロになりたい」という気持ちも強かったのですが、それと同等くらいに「仲間と喜怒哀楽を共有したい」という気持ちが強くて、それを再現したいと思っている自分に気づきました。
自分は「夢中の共有」と呼んでいるんですが、その理想を実現したい、そういう瞬間をもう一度経験したいと思っていたので、4年間続けることが出来たと思っています。


なるほどですね。
僕自身もサッカーをしていたことがあったので、すごく共感出来る部分が多かったです!
「夢中の共有」という豊田さんの理想が関係してくる部分だと思うんですが、就活をされる際に設定していた「軸」というのはどういうものでしたか?
軸を決める上で、一番上に置きたかったものが、自分のビジョン、生きる上での在りたい姿みたいなもので、「関わる全ての人と夢中を共有して、感動の総量を増やす」というものがありました。
そこから、それを達成するための軸を3つ設定していました。
あとは、高校3年生の頃に原体験があって、その体験を再現できるかどうか、という軸を別に置いていました。


ありがとうございます!
まずは豊田さんのビジョンについて詳しくお伺いできればと思います。
なぜそのようなビジョンを掲げておられたんですか?
これは高3の経験が関係しています。
冬の選手権大会、高校最後の試合でのエピソードなんですが、当時、僕は試合に絡めるか絡めないかという立ち位置だったんですね。
で、大阪府ベスト8の試合の時に、メンバーから外れて、めちゃくちゃ悔しくて泣いていたんです。
その時に、メンバーから「試合に勝つことが出来たら、出れるチャンスがまた来る。必ず勝つからな」ということを言われて。

そして試合当日は、不思議と心の底から応援出来ている自分がいて、声を枯らすくらい応援をしていました。
これは僕だけではなくて、部員70名いたんですけど、全員が本気で応援をしていたんです。
そして、その試合は劇的な勝利、逆転ゴールで勝ったんですけど、ピッチにいた選手たちが応援している仲間の所に走ってきて、全員で抱き合って喜ぶことが出来たんですね。

これはサッカーではよくあるシーンなんですけど、それの何が良かったかと、言語化すると「夢中を共有出来ていた」ということなんですね。
僕自身もその時初めて感動して泣いて。
試合に出ている選手、出ていない選手、全員が勝利のために本気で行動していて。
スタッフや監督も良い意味で大人気なく、勝利に貪欲になっていて。
あとは、保護者含めた試合を観に来ている人たちも写真やビデオを撮ったり、必死に応援してくれたりしていて。
大阪の試合だったのでギャラリーがかなり多くて、自分たちのチームに関係のない人たちも沢山いたんですが、その瞬間、全員が一体となっている感覚があって、「これか、自分がスポーツの醍醐味と思っていること。」と感じたんです。
これが自分の中で大きな原体験となっていますね。

こういった瞬間を社会に出てからも、死ぬまで再現し続けていきたいと思っていて、先程のビジョンを掲げていました。


なるほどですね、ありがとうございます!
僕自身は弱小チームにいたので、そういった経験は本当に羨ましいです(笑)

続いて、3つの軸についてお伺いできればと思います。
それぞれどういった軸だったんですか?
1つ目は「3年以内にマネジメントを経験できるかどうか」。
2つ目は、自分なりの表現なんですけど「ギラギラした人が集まっているかどうか」。
3つ目は「クライアントに中長期的な伴走が出来るかどうか」。
この3つですね。


1つ目の「マネジメント」という軸は、なぜ設定されていたのですか?
理由は2つあります。
1つ目が、「組織に依存する側の人間ではなく、作っていく側の人間になりたい」という思いです。
組織で発言力のある人はその組織内でチームを持っている人だと思うんですね。
内定先のワンスターであれば、一番大きなチームで15名ほどなんですけど、そこのリーダーをされている方はワンスターという組織の中でも発言力があると思います。
そういう存在になりたいと思っていたので、早くからマネジメントが出来るということを大切にしていましたね。

2つ目は、大学時代のサッカーの経験からチームマネジメント、組織づくりという点に興味関心を持ったという所です。
特に、人材のモチベーション管理、育成という観点でマネジメントをしたいなと思っていました。


軸と関連している「大学時代のサッカーの経験」について詳しくお伺いしたいです!
1~2回生と3~4回生で大きく分かれるので、それぞれについてお話しますね。
まず1~2回生の頃は、自分のプレーをアピールしたり、ピッチに立つと仲間に積極的に要求したりしていたんですが、一歩ピッチの外に出ると、先輩たちが作った組織に依存しているような状態でした。
何か言われたらやるけど、言われなければやらない、みたいな状態になっていました。
当時はそこに違和感を抱くことはなかったんですが、3~4回生、特に最後の1年というのは自分が組織に対して働きかけることも多くなって、常にチームのことを考えていて、組織開発の勉強をしたりしていたんですね。
自分の就活も終わっていないのに、1つ下の22卒の人たちの自己分析の手伝いとかもしたりして。
その中でとてもやり甲斐や自身の成長を感じたんですね。
そこから「社会人になってからも、こんな経験をしたいな」と思うようになりました。


自身の就活を行いながら、後輩の就活の支援を行うのはかなり大変だったと思うんですが、なぜそのようなことをしようと思われたんですか?
実は自分たちの代が就活を始めるのがすごく遅くて、3年の1月くらいから始めたんです。
ここに関しては、僕自身少し後悔している部分があったことと、後は選考がどんどん早期化していくみたいな話も聞いていたので、後輩には早く取り組んで欲しいと思って、火付け役といった立場で動いていましたね。

あとは、自分自身、他者貢献意欲が高いということも関係していると思います。
僕の中で「他者貢献」というのは、利他的な要素だけではなく、利己的な要素も含んでいるもので。
例えば、誰かのために行動した結果、誰かに褒められるであったり、結果的に自分の成長になっているであったり。
そこがモチベーションとなって、就活生の支援はしていましたね。


プラスのフィードバックが返ってくるからこそ、他者のために頑張れる、という感覚はすごく共感できますね。
2つ目の「ギラギラした人が集まっているかどうか」という点についてもお伺いできればと思うんですが、まず「ギラギラした人」というのは豊田さんの中ではどういった人なんですか?
4つ要素があります。
1つ目が「高い目標を自分に課している人」。
2つ目が「本気である人」。
目標に対して本気で取り組んでいたり、仕事をしていく中で、時には喧嘩するくらい本気になっても良いと思っているんで、そのくらい本気度が強い人。
3つ目が「利他性の高い人」。
4つ目が「人生そのものを楽しんでいる人」。
仕事とプライベート両方楽しんでいるというか、仕事とプライベートが分かれていない人に惹かれますね。
「人生の中に仕事がある」というか。


なるほどです。
なぜこの4つの要素が大切だと感じたんですか?
小学校から大学までのチームメイトを思い返して、どんな要素があったかを書き出しました。
あとは、就活を通して出会った社会人、100人くらいいたんですけど、その中で「良いな」と思った人の要素を書き出して、その2つをすり合わせた感じですね。

社会人の方は皆さんすごく素敵で、表現するなら「キラキラしている人」がほとんどだったんです。
よく「キラキラしている人」と「ギラギラしている人」の差みたいなものを話していたんですが、1つ目と2つ目があるかないか、が僕の中ではそこの差になっていましたね。

沢山の社会人の方とお話して、その中でも何人か「この人、他の社会人たちと何か違うな」と感じた人がいて。
それが自分の中で「ギラギラしている人」なんですけど。
そういう人達は高い目標を掲げて、そこに対して本気で取り組んでいて、そのことについてワクワクしながら話していて、僕もそういう人になりたいと思いましたし、そういう人と一緒に働きたいと思いました。


「キラキラ」と「ギラギラ」という表現と、そこの差の話はめちゃくちゃしっくり来ました!
ちなみに、そういった人と一緒に働くことと、ビジョンである「夢中の共有」はどのように繋がっているんですか?
先程お話した高校3年生の頃の原体験の話に戻ってしまうんですが、あの時、なぜそこまで夢中になれたかと考えると、やっぱり仲間の存在はすごく大きかったと思っています。
要素に関しては、先程お話した通り、社会人の人たちとの出会いから抽出した部分はあるんですけど、高校時代の経験から「人」がビジョン達成には大きく関係していると思って、「人」を軸として設定しましたね。


ありがとうございます!
3点目の「クライアントに中長期的な伴走が出来るかどうか」という点については、どういった経験から来ているんですか?
これまでの軸とは少し毛色が違うのかなぁと感じたのですが。
少し話が逸れますが、まずビジョンである「夢中の共有」を達成するためには、同じ目標を掲げている必要があると思っています。
そして、同じ目標を追う中で信頼関係が構築されると思っていて、社会人になってからは社内外問わず信頼関係を構築していきたいと思っているんですね。
その上で、社外の人との信頼関係の構築を考えた際に、業務内容が大きく関わってくると思っていて。
単発的なプロジェクトを回すのではなくて、担当クライアントを持って1~3年くらい伴走して価値を提供できるような仕事が良いと思っていましたね。


そういった考えもやはりサッカーの経験から来ているんですか?
そうですね。
これまでのサッカー経験を振り返った際に、1年生の時、つまり出会って間もない仲間とするサッカーと、最高学年になって長い期間を共に過ごした後にするサッカーって全然違っていて。
即席のチームであれば、90分の試合の中で「こいつは何が得意なのか、何を考えているのか」と考えて、「合わすこと」に醍醐味があって面白いんですけど、僕はどちらかと言うと、長い間一緒に過ごしてきた仲間とするサッカーが好きで。
この場合、もうチームメイトがどういう性格で何が得意なのか、ということは分かっているので、良い意味で気遣いしないし、良い意味で気遣いをするというか。
そして、そこには選手だけではなくて、スタッフや監督とかも関係してきて、そういう長期的な関係が築けている方が自分は好きで。

仕事をしたことがないので、どういう形で伴走をするのかは分からないですけど、こうした経験から、人との関係性という観点では「時間の長さ」が大事だと思っているので、3つ目の軸を設定していましたね。


なるほど、ありがとうございます!
今までお伺いした内容と重なる部分だとは思うんですが、「高3の体験を再現できるかどうか」という点で設定されていた、別の軸についてお伺い出来ればと思います。
まず高3の出来事は先程の選手権大会のエピソードになります。
その体験を再現するために設定した軸は、端的に言うと「理念とビジョンを掲げている」ということです。
「自分が理念に共感できるか」「自分が実現したいと思えるビジョンかどうか」「社員の中に浸透しており、本気で達成しようとしているか」という点を見ていました。
これらが満たされていれば、高3の時の経験を再現出来るかなぁと思っていました。


ありがとうございます!
続いて、内定先についてお伺いできればと思います。
まず簡単に内定先の紹介をお願いします!
ワンスターという会社で、ダイレクトマーケティングの支援を行っています。
社員数は150名程度で、内定者が20名くらいの組織です。
大きな特徴としては、理念経営を行っている点だと思います。
採用の段階でも、能力よりも明らかに「理念に共感しているか」という点を大切にしています。
なので、社内にいる人たちも同じ価値観を共有しています。
もちろん、その他の点では様々な価値観を持っている人がいますので、多様性に溢れた会社でもあると感じています。


先程の軸との繋がりはどういった点から感じられましたか?
1つ目の「マネジメント」という点に関しては、2つあります。
会社の方針として「自立型人材の育成」というものを掲げていて、若いうちからマネジメントを任せていくという考え方を持っています。
もう一つは組織体制という所で、現在、ワンスターは新規事業に力を入れているタイミングであって、今後ポジションが空いてくるという点ですね。
あとは、組織体制の課題という点で、「ミドルマネジメント層の成熟度」があると聞いていて、僕はそこを「チャンスだ」と捉えていて、自分に合っているなぁと感じました。

2つ目の「人」という点に関しては、まず自分が一番大切にしたい部分であるんですけど、一番見えづらい部分だという理解もしていて。
なので、期待値はそこまで高く持っておらず、良い意味で期待しないというか。
とは言え、7~8名くらいの社員さんとお話をさせてもらって、自分で設定した4つの要素には全て当てはまっていました。


豊田さんの仰る通り、見えづらい部分だと思うんですが、どのように確認されていたんですか?
どの企業の社員さんに対しても「ビジョンは何ですか?」と聞いていました。
ワンスターの方々は自分のビジョンをワクワクしたような表情で話していて。
そして、多くの人はそこで話が終わるんですけど、ワンスターの方々は「そのビジョンが会社のそれとどう繋がるのか」という所まで皆さん話されいて、個人の夢と組織の夢が一致している点に惹かれました。


3点目の「中長期的な価値提供」という点についてはどうですか?
この点はぴったり合致していると思っています。
深耕型マーケティングというクライアントに深く関わる事業形態であり、平均の顧客担当年数も1~3年で、自分が思っていたものと一致しています。

あとは、サブスクリプションコマース(※)に特化した支援を行っていて、自社の成功とクライアントの成功がとても近い部分にある点ですね。

サブスクリプションコマースとは
店舗などを介さず直販によって商品をリピート購入してもらうビジネスモデルのこと。
具体的には、定期的にお客様に商品をお届けする「定期購入・販売」などのビジネスモデルのことを指す。
サブスクになると、クライアントの商品を購入している消費者のリピート率が非常に大切になってくるので、僕たちもそこを目標とするんですね。
ただ、これがサブスクでない場合、つまり買い切りになるような商品を販売しているクライアントの支援になった場合は、クライアントの成功と自社の成功が大きくズレることもあるみたいなんですね。
どういうことかと言うと、クライアントはリピート率を上げたいと思っていても、支援会社は「販売数」であったり「売上」といった数字を見るため、販売数の中身、つまり「リピートがどれだけあったのか」までは見なかったりするみたいなんです。

僕のビジョンである「夢中の共有」というものから考えると、クライアントの目標と僕たちの目標の距離感というのは非常に重要で、そこが近くないといけないんですね。
例えるなら、マラソンのゴールテープが同じ所にあって、クライアントと一緒にそのゴールテープを切りたいと思っています。
なので、ワンスターの事業内容はすごくピッタリだなぁと感じています。


確かに、お伺いしているとすごくピッタリ当てはまっている印象を持ちました!
自分の軸と企業の繋がりを確かめる上で、何か工夫されていたことはありましたか?
企業研究のように一方的にこちらから調べるといったことはもちろん徹底していたんですが、面談や面接の中で行う質問についても、かなり考えていました。
その際に意識していたことは、「直接聞かない」ということですね。
例えば、理念の浸透を確かめたい時に、「浸透していますか?」と聞くとか、ネット上では『理念を実際に話してもらう』みたいな情報があったんですけど、そういうのではなくて。
もっと違う角度、観点から質問をして確かめていましたね。
「普段の業務で意識していることはなんですか?」みたいに、理念の浸透とは関係なさそうな質問をするものの、自分の中では狙いがある、そんな質問をするようにしていました。


上手いですね(笑)
僕もインターン先で採用をやっているんですが、直接的な質問をされると明らかに相手の意図が分かるので、それを加味してしまう部分はあって。
なので、別角度、観点で聞くというのはとても良い方法だなぁと思いました。
あとは、仮説を立てる所まで行う、ということが大事だと思います。
質問を考えるだけではなくて、「この質問に対して、こういう回答であれば、自分の軸と合っていると判断できる」という所まで考えないと、質問の回答から合う合わないが判断出来ないと思うので。


確かに、仰る通りですね。

最後に、就活生に対してメッセージを頂ければと思います!
自分の経験を踏まえてなんですけど、「自分に正直に就活をすること」を意識して欲しいなと思います。
後輩の就活相談だったり、あとはOBOG訪問アプリの「Matcher」を通じて100人くらいの就活生と面談したんですけど、自分の本心を探しきらずに、自己分析浅い状態の子とか、企業に軸を合わせているような子もいて。
で、僕はそんなことするくらいなら「もう就活やらん方がましやん」と思うんですね。
自分のやりたいことであったり、夢中になれることとかをまずは考えて、それを会社にぶつけていくことが大事だと思うんです。

なので、最終面接の子とかによくアドバイスすることが、「受かろうとするのではなく、自分を100%、120%伝えることを意識するように」と言っていて。
受かるか受からないかを判断するのは会社であって、そこに関与するのは難しいと思っていて。
であれば、120%自分のことを伝えた上での結果でないと納得って出来ないと思っていて、それで落ちたら「会社と合わなかった」という話でしかないと思うんですよね。
逆に、自分の悪い所とかも全て伝えた上で内定をもらえたら、めちゃくちゃ嬉しいですし、納得感もありますし、入社した後もモチベーション高く働けると思うんですよね。
「自分を出す」ということですかね。
そういう考え方が大事なんじゃないかなぁと思います。

あとは、業界を無理に絞ろうとする人って多いと思うんですけど、業界を絞る必要って別にないということですかね。
僕自身の就活を振り返ってみても、ワンスターは「広告」ですけど、その他に志望度が高かった企業は「人材」と「結婚式」です。
「有形か無形か」までは絞ることが出来たんですけど、それ以上は絞ることが出来たなかったんです。
ただ、僕の場合は組織像であったり、人という点で絞っていて、そこに基づいて就活をすることは出来ました。
なので、無理に業界を絞ろうとするのではなくて、自分と向き合って、自分が大切にしたいと思う軸に沿って、就活をして欲しいなぁと思います。
